スパーク 1/43 ロータス76 No1 ドイツGP74 4位
2度のタイトルに輝く、タイプ72の後を受けたロータス76は電磁クラッチ、4ペダル、2段ウィングなど数々の新機軸を打ち出したものの失敗作となってしまい、老兵タイプ72も走り続けることとなりました。
製品はデビュー時の姿と打って変わり、何とか戦闘力をつけようと大改造した後のスタイルとなっています。効果の疑問な2段ウィングは大型の一枚翼に変更。ノーズも72に似た形状の物に換えラジエターを前輪の直後に移動。更にラジエター上面からモノコック後端にかけて板を渡し、上から見ると四角くなりサイドポンツーンが張り出しているようになっています。一方、側面や下面は手つかずでえぐれたような形になり、冷却系の配管が露出しているものすごさ。ところで、このラジエターのレイアウトは80年代中頃主流となるので、実は先取りと言えなくもありません。
一周約22km、難攻不落のクラシカルなGPコース旧ニュルブルクリンクは腕と度胸が試される大冒険の舞台で、乗りにくいクルマを手足のように振り回し4位入賞という結果を出したR.ピーターソンの頑張りは素晴らしいと思います。
名車と駄作の差が余りにも激しいロータスF1の中でも忘れられそうな、しかもカッコ悪い1台ですが、そういうネガティブな部分からも目をそらさないロータス愛を感じる1台です。
トミカ 1/64 No117 ポルシェ911カレラ
ボクスター以来、久々にトミカのポルシェが登場しました。対象年齢の関係もあり鋭いエッジは御法度のトミカですが、丸っこいポルシェは特に問題となりません。1/64という縮尺も好ましいですね。アクションはドア開閉くらいは有るのかと思いましたが、コストダウンのためか一体のボディとなっています。反面プロボーションのまとまりが良くなるので、これはこれでOKでしょう。
気になるのはガラス部品の厚さで、レンズの様に見え、前からだと上面の厚みが分かってしまい今一です。とはいえ手ごろな価格で全国どこでも買えるポルシェですので、うるさいことを言わずたっぷり味わってみましょう。
このところ外車づいているトミカですが、それは日本車に魅力的なクルマがないという事でもあるかも知れません。エコカーというとホンワカした優しい形の物ばかりですが、トンガっていてカッチョいいエコカーが有ってもいいかな思ってしまいます。