2013年12月4日水曜日

ナカタトシアキの気になる新製品

プラネックス 1/43 ブラバムBT44 '74富士デモラン 桑島正美

余り関係ない話ですけれど、競馬ファンにとって桑島といえば、'85ジャパンカップで、ロッキータイガーに騎乗し、シンボリルドルフの2着に食い込んだ船橋の鉄人、桑島(くわじま)孝春ですが(最近のJRAのTV-CMにもチラッと登場)古いレースファンにとって桑島(くわしま)正美は、あの時最もF1に近付いた日本人のひとりでしょうか。74年、ヨーロッパF2に参戦していた桑島は、富士のF1デモランで、ブラバム試走の機会が与えられ、その後の'76F1イン・ジャパンでは,当時まだ2流チームだったウイリアムズからスポット参戦。しかし契約上のトラブルによって、予選2日目にドライバー交替となる不可解な幕切れ。以後彼がF1をドライブする事は有りませんでした。製品は真っ白な車体に赤のレーシングスーツの組み合わせが、何となく日の丸の様にも見えます。レーサーは速く走るのは当然として,更にF1サーカスを戦って行くには政治力も必要なのだそうですが、この当時オートバイはともかく、4輪レース界での日本の立場は、まだまだ弱かったろうと推察します(実は近年のF1でも弱くなって来ているかも)。ちょっとした間の悪さや不運などが重なり、叶わなかった決勝出走。そして日本人初のフルタイムF1パイロット中嶋悟の誕生は、この10年ちょっと後の事でいした。



スパーク 1/43 ポルシェRSR 2.8 ロングテール No7 ツェルトベグ'73

実は、この頃のポルシェのレース活動について、あまり知りません。もっと言うと、Gr.5時代もタミヤのプラモで知っているつもり。スポーツカーとしては優しい形(ゆるキャラ?)な、ポルシェ911の空力チューンは、過去様々なトライがなされ、やがて911の顔まで捨て去った935や最終進化形態の”モビーディック”へと突き進んで行く流れを、ミニカーで振り返るのもまた一興。製品はロングテールということですが、リアフェンダーの張り出しも大きく、エンジンフード周りと融合して後方に伸びて行くスタイル。一方その下部は切り欠かれ。911のテールエンドが顔を出しています。そして2枚の垂直フィンは、956ハイウイングに似た形状。ノーズ周辺は935に通じるチンスポイラーの基本が出来上がっていて、911凶暴化?!への芽生えを実感させられる意義深い1台。なおスポンサーのマルティーニストライプは少し野暮ったく、中々70年代していますが、テールフィンにかかるラインは、ラーメンの丼の模様みたいで、ちょっぴりオリエンタルな味わい。