2014年3月5日水曜日

ナカタトシアキの気になる新製品

エブロ 1/43 トヨタ トムス85C '85WECジャパン富士

ソチ五輪も終わりましたが、一応頑張れニッポンネタです。茨城がつくば万博に沸いた85年、星野の熱い走りと、値千金のLM05C好走により日産ワンツーの影で、3位入賞のこのクルマは、トヨタ勢にとってもWEC挑戦4年目にして、初の表彰台となりました。数々のレースにツイテ回ったスパウェザーならぬ富士の雨と、外国チーム撤退の結果とはいえど、世界選手権上位独占の快挙でした。優勝した日産が外車を使っているのに対し、トヨタは童夢設計のクルマによるオール国産体制で、個尾性的なスタイル。この年はルマンに初挑戦して完走を果たすなど、徐々に勝てる力も付けていたようです。製品は白基調のシンプルなカラーリングもあり、独特なスタイルをじっくり味わえます。ルマンでも活躍の中嶋、関谷組の豪華メンバーと、カルピスマークなどと共に消え去ったレイトンハウスの黒人イラストも注目のポイント。もちろんレインタイヤのウェットレース仕様となっています。ところで今回は個人的に気になる箇所を自己責任で修正してみましょう。

ノーズ上面のデカールが全て繫がっているので余白が光って結構目立ちます。デザインカッターで息を止めて慎重に各ロゴマークをブロック毎に切り分け、TOYOTAロゴやゼッケンなど大きめの物は一文字ずつに分割し、最後に余白を爪楊枝でつついてめくり、ピンセットで除去します。この時、カットが不十分だと残したい部分もはがれてしまうので、あせらぶ丁寧に。作業が終わったらデカールの縁をメインに「デカールフィット」等で定着させ、ついでに他の浮き気味のデカールなども押さえ付けてやり、仕上げに水拭きして汚れを落とします。デカールがきちんと定着していれば20年経ってもビクともしません。

昔は今より新製品も少なかったので年中こんな事をしていました。最近は老眼で、夜は細かい作業が出来なくなって来たのですが、買ったままの状態でなく、少しでも手をかけた物は愛着が増します。