2015年6月3日水曜日

ナカタトシアキの気になる新製品

スパーク 1/43 ポルシェ935/78 「モビィディック」 No43 LM'78 8位

最近イルカが何かと話題の折、こちらはクジラネタです。真に白鯨という、ポールリカールテスト仕様の発売が数年前。ようやく大本命のルマン用が登場しました。935の最終進化形態は、911派生車とは名ばかりの過激さで、スピード感溢れるカラーリングも似合っています。思えば、後の’96~'98LMの911GTIも同じ様な進化を遂げ、ついには優勝してしまいましたね。935/78が78年ルマンに於いて、全参加車中2位の最高速度358km/h(なんと936よりも速かった)をミュルサンヌ手前で叩き出すなど、総合優勝も狙える程のパフォーマンスを見せ付けました。スーパーカーブーム当時は、各社から多数のプラモが発売になり、今でも残ったのはタミヤ1/24くらいですが、やはり一番出来が良く「タミヤの製品は正確で間違いが無い」と、信頼の2つ星ブランドにすっかり洗脳されていた思春期でした。その三十数年前のプラモと、最新の製品を比較するのも酷ですが、プラモで忘れられた左リア上面のNACAダクトや、耐久レースならではの左右ドアで位置の違うカーNo用ライト、そしてインパネ左上の識別灯なども再現され、チラリと見える室内の造り込みと、ドアウィンドの戸を開状態にする粋な演出も芸コマです。又リアウイングの下にマウントと、ロングテールの補強を兼ねたサブフレームをパーツ化しているのも偉いです。余りにも速く強かったのに、わずか数戦でお蔵入りになってしまった怪物マシン935/78、ブームの頃とは違った気分で見つめ直し、再会する事が出来ました。実は20年以上前、水戸芸術館に実写(他に917K等)の展示された際、2度に渡って観に行った事があり、同じクルマの周囲を小一時間もウロウロしていて、怪しまれたのもいい思い出です。