1.レーヴコレクション ロータス99T '87イギリスGP 4位 No11 中嶋 悟
ホンダ勢が1~4位独占の時、トップと同一周回でフィニッシュした中嶋選手のクルマです。当時、タミヤのプラモを始め最も商品化されたロータスですが、さすがに新製品だけ有って細部まできちんと考証されています。先ずナカジマといえば"車載カメラ"というわけで、今では当たり前の装備もこのクルマで実験されていました。現在の物よりかなり無骨で周囲の気流も乱れそうです。そしてフロントアッパーアームの根本付近にはアクティブサス関連のピトー管が生え、山吹色一色のシンプルなスタイルを引き締めています。高速コースなのに大型のウィングは有り余るパワーとタイヤを無理矢理押さえ込んで走ったターボ時代の特色でしょうか。デカールはタバコ広告禁止仕様なのに、ラクダマークだけでもNGのため、セルフサービスとなっています。ついでにコクピット前の"LOTUS"ロゴも貼り忘れて追加でカールもプラスの2枚組の為注意しないと失くしちゃいそうです。
最後に今回すごいと思ったのはタイヤで"グッドイヤー&イーグル"のロゴマーク配置がちゃんと表と裏で逆転して、グッドイヤーのウラがイーグルになっているのは初めてです。意外と忘れがちな模型を作るとき大切なポイントとなる事を、製品に取り入れてくれて実に感心です。
2.ブルム フェラーリ312B イタリアGP70 優勝 No4 クレイ・レガッツォーニ
レガッツォーニといえば、フェラーリでの活躍とウィリアムズを初優勝に導いたいぶし銀の走り、そして車いす生活になってからのパリダカへの挑戦などが思い出されます。((昔、上野のバイク屋にレプリカヘルメットを買いに行きました))製品時代は以前出ていた物のバリエーションで、こだわりのイタリア生産を続けています。他社の製品に比べあまり精密すぎず親しみ安雰囲気です。これに立ちポーズのドライバー人形と後の運命を暗示する車いすが付属した企画モノで少々ショッキングですがパッケージにはコクピットに収まる本人の顔者ジンガ使用されイタリアらしいセンスの良さを感じます。70年当時は、まだジェットヘルメットも健在でクラシカルなラインを残したこのクルマに合っていると思います。尚、イタリア語はよくわからないのですが、この企画はチャリティとも関係がある様です。