エブロ 1/43 トヨタ イクザワ85C '85WECジャパン富士
昔は国際レースで日本企業の広告を見掛けると、誇らしい気持ちになり、折しも”ジャパンアズナンバーワン”などという流行語もありました。そして後のバブル景気の時には、訳の分からないクソ会社のカタカナや漢字が狂い咲き状態となり、閉口したものです。ともあれそんな事とは関係なしにスポンサー活動を続けていた企業の一つがキャノンで、個人的にはウイリアムズF1チームへの永年のスポンサードが印象深い。カメラメーカーが被写体を提供する立場になるというのも、面白い試みだと思います。グループCのキャノンカラーといえば、ロイドレーシングのポルシェ956が有名なものの、他のローラニッサンなどや、この度の新製品、チームイクザワのトヨタ85Cといたった日本勢は少々埋もれがち。キャノン側のデザインと思しき赤白カラーリングは日の丸を連想させ、基本的には各社共通ですが、チームイクザワびクルマは、側面の赤を省略して白の面積が多く、ルーフ周辺の赤との対比で生沢選手の丹頂ヘルメットのイメージを狙っている様に感じられます。国際派で、かつてF1に最も近付いた男「生沢 徹」、彼に敬意を表した演出だと考えるのは深読みでしょうか。
スパーク 1/43 ブラバムBT33 No12 南アフリカGP'70 優勝車
チーム創設者ジャック・ブラバムが地震の名の付くクルマで最後に勝利したメモリアルマシンです。大昔、エレールから1/24のプラモも出ていてましたね。ボディカラーは青は何ともいえない色合いで、実車の感じが良く出ています。ブラバムのクルマは、同時代のライバルと比較しても、堅実で無骨な印象。後のバーニー・エクレストン政権のスタイリッシュなクルマたちとは大違いです。まだスポンサーカラーもなく、気休め程度のウイングに少し近代化の息吹を感じるものの、エンジンは丸見えで、ギアボックス周辺のバッテリーやオイルタンクなどの、ゴチャゴチャと整理されていないレイアウトに加え、恐らくアスベストなどを使った耐熱塗装の白い排気管もいいアクセントで、意外に見所たっぷり。そして、やはりこの手のクルマにはジェットヘルメットのドライバーが似合いますね。最後に、この次のモデルBT34は割と奇抜なスタイルで、TVアニメ「ルパン三世」の第一話”ルパンは燃えているか?!”には、悪の組織の量産型としてゴロゴロ出て来ます。(偽物だけどJ.スチュワートやD.フルムなども登場)余談はともかくそちらの発売も期待しています。