スパーク 1/43 ブラバムBT42 モナコGP'73 W.フィッティパルディ
あのマクラーレンF1(3人乗りのスーパーカー)や、反則技のブラバムBT46Bなどを産み出した奇才、ゴードン マレーの駆け出しの頃の作品です。ノーズの2分割されたラジエターのレイアウト、三角断面モノコックなど、後の成功作BT44の基礎がほぼ出来ているものの、気になる点もちらほら。コクピット直後の両サイドに謎の四角い筒が付いていて、もしかしてだけど、リアウイング下のオイルクーラーに風を当てるためのダクトなのかも知れません。更にすごいのは、狭いモナコ攻略の秘密兵器?!ノーズ左右に立てられたオレンジ色のポールです。ドライバーのリクエストなのか、クルマを壊すとバーニーに怒られちゃうからなのかはともかく、超一流の運転手なのにそりゃねえだろうという感じです。(そういえば、クルマの黄と緑色の帯は、若葉マークの色にも見え)。そのドライバーは、ワールドチャンプ2回のエマーソンの兄ちゃん、ウィルソン フィッティパルディですが、後に自分の名の付いたF1を走らせるという経歴は、ジャック ブラバムとも重なります。ブラバムの”ブラ”はブラジルの”ブラ”では有りませんが、その後も悲運の名ドライバー、カルロス パーチェや、スーパースター、ネルソン ピケなどの起用で黄金時代を迎えるブラバムの最初のブラジルの人は、こんな感じでした。(後のF1ドライバーで息子のクリスチャンも、ヘルメットのデザインを受け継いでいましたね)
2015年の気に入ったミニカー
その1 AMIE 1/43 TDF PO-1 ポインター
その2 スパーク 1/43 ヘスケス 308E R.キーガン ベルギーGP'77
その3 スパーク 1/43 ウイリアムズ FW12 N.マンセル イギリスGP'88 2位 ホンダに逃げられ、決して名車とはいえないクルマですが(マクラーレン ホンダの連勝を止めたA級戦犯?!でもあり)、殆どのスポンサー残留で賑やかなカラーリングは、上場の出来映え。抑揚のあるデザインの低いサイドポンツーンもカッコ良く、マンセルのフィギュアとも併せ、単品でも見せ場たっぷり。ゴマみたいに小さなバークレイのエンプレム(昨年の時事ネタ)のデカールはセルフサービスで、外科手術よろしく、ピンセットと爪楊枝を駆使して貼っ付ければフィニッシュです。