2013年7月31日水曜日

ナカタトシアキの気になる新製品

オートアート 1/18 レッドブル X2010 S.ベッテル
テレビゲーム(古い言い方)は、スペースインベーダーの前に付いていけなくなってしまったオッサンにはピンと来ませんが、ゲームの中のバーチャル世界で活躍している架空のクルマだそうです。通常1/18は余り買わないのですが、変なクルマなので今回つい手を出してしまいました。デザイン監修にレッドブルレーシングやS.ベッテルが協力しているらしく、ぶっとんだスタイルの中にもF1のカラーリングや材質感などのエッセンスがちりばめられ、自動車模型として説得力のある仕上がり。MAXスピードは何と450km/h以上という設定があるらしいです。

基本的なコンセプトはF1マシンの発展型と思われ、シングルシーターで又夜間走行も考慮し、フロントフェンダーにはライトが装備されています。そのフェンダーの形状は、フロントウィング翼端板を後方に伸ばしタイヤに被せた様で、前だけでは支えきれないため、後には翼断面のステーがモノコックにかけて渡されています。更にその側面には、複数の整流板や雨樋の様なデバイス(ボーテックスジェネレーター)などが並びケレン味たっぷり。車体後部にはファンが付いていてバットモビルのロケットノズルみたいな雰囲気。クルマを裏返せば、車体を路面に吸い付けるための吸盤状ダクトも作られていて、ゴミよけの網まで再現。

メインボディの形態は上から見るとデルタウイングに似ていて、車体全体で強大なダウンフォースを生み出すためかリアウイングは小さめ。コクピットはジェット機のキャノピーの様な風防に覆われていますが、これは前方に持ち上げられるので運転席もじっくり観察できます。1/18の縮尺を生かしたクリアー成型のヘッドアップディスプレイや、バックミラーなどそれらしい造り。ただ惜しいのはシートベルトの実感が今一というところでしょうか。そういえば、風防にワイパーが無いのはすごく未来的ですが、何か特別な仕掛けで雨を防ぐのでしょうか。

最後に私の周囲でゲームをやっている人は、あまり立体物に執着していない様に感じます。この製品を買う人はゲーマーとは微妙に客層が違うかも知れませんが、こんなクルマが立体化されるのは面白い試みだと思います。