2014年9月3日水曜日

ナカタトシアキの気になる新製品

AMIE 1/43  FAB-1 ペネロープ号
最近のCMで真ピンクのクラウンが話題になっていましたが、SF人形劇の名作サンダーバードに登場するこのクルマは、その先取りの様なスーパーカーでした。製造メーカーは何とロールスロイス社で、劇中でも「ロールスロイスでドライブに行きましょう(英語版)」といった台詞が出て来ます。屋根はジェット機の風防みたいなドーム状の総ガラス張りで、日本の夏だと死にそうですが、きっとUVカットの特殊防弾ガラスと強力なエアコンにより、快適に過ごせるのでしょう。タイヤは某F1の様に6輪で、併せてライト類も6個ずつという6へのこだわりは深読みするとこっそり”サンダーバード6号”をアピールしているのかも知れません。又時代性か、ライトやフロントグリルから飛び出すマシンガンや煙幕発生装置などボンドカー顔負けの仕掛けの数々も愉快でした。製品は実際に人形を乗せられる大型の小道具を参考に製作されているようで、室内の装備も映像から読み取れる物をひととおり再現してあり、更にペネロープとパーカーのフィギュアがムードを盛り上げ、劇中での二人の緩ーーーーい掛け合いが思い出されます。気になる点は、大人の事情でロールスロイスのマークが付かないこと、ここは何としても、お手持ちのトロンのエンブレムデカールなどを貼ってやりたいところ。もう一つは後部のアンテナがカーブしていますが、写真や映像を見る限りストレートな方が多いようです。この機会ですので久々にサンダーバードを観てみました。手造りの特撮や小道具の温もり、過ぎ去った未来=夢の21世紀への憧れや期待など、心地よいひとときでした。尚現在では原語版でも視聴でき、英国作品で子供番組な事もあり、その聴きやすい英語はス◎ード◎ーニングよりためになるかも知れません。今や私共の周辺の世代にとってこの時期のテレビ番組は、クラシック音楽や歌舞伎と並ぶくらいスタンダードナンバーになっています(ウルトラマンなどはご神体です)。それにしても、50年前の番組が商売になるなんてすごい事なのか、我々の年代が執念深いのか、正に三つ子の魂何とやらです。